*アイたい

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最高ランク : 11 , 更新: 2023/01/26 5:36:55

※アテンションなんだわ~
・駄文!(キリッ)
・心に刃が刺さった状態でお送りいたします( ˘ω˘ )
・今ならどんなどす黒い感情系小説でも書ける気がする…!(だけ)





――――――"アイ"とは、一体なんなのか。
愛、相、藍、哀…逢い。

愛を求めるから、逢いたい。アイたい。
人間って言うのはつくづく愚かだと、この時だけ思う。

そんな自分は出身地が愛の国なんて呼ばれてるけど。


愛の国出身でありながら、自分は愛を貰ったことなんてないんだ。
いや、それは語弊かな。正確には、ある。でも、すぐ消えた。

人間からの愛はたくさんもらってるけど、
オレが欲しいのはソレじゃない。

近いようで遠い、ずっと見てきた"彼ら"からの愛。



初めて出会ったのは、木々が生き、花が彩る花畑。
そこで歌う"彼女"に会った時。それが最初の愛。

あの時は良かった。とても楽しくて幸せで。

オレが求めれば、彼女はいつでも答えてくれた。
春の日差しみたいに柔らかく微笑んで、オレに手を差し伸べて。

なんてことない話をしていれば花冠だってくれたし、
寝そうになったら子守歌なんてモノを歌ってくれた。


でも幸せとは一瞬、それが世の常。
自分の出身地から人々が彼女の出身地の元へ行き、彼女は消えた。

あの思い出の花畑で、オレと…息子である少年を残して。
いつもと変わらない、春の日差しのような柔らかい微笑みで、
いつもは差し伸べてくれる手で、優しく手を振って。


思えば、彼女の悲しい顔とか、絶望とか、見たことがなかったかな。
軽くふくれたりしている顔は見たことあるけど……

あぁ、キミはなんて強いんだ。

キミを消したのはオレの出身地で、その人々で、オレだ。
そんなオレを、土地を、人を怒らず、笑顔で消えた。

それは息子の手前だったから?…いや。

キミはいつまでも、ずっと。
強く、優しく、美しいのだろう。

そしてこれが最初の、哀。



初めて出会ったのは、彼女がまだ存命だった頃。
彼女の後ろで照れながらこちらを覗く小さな瞳。

あの時みたいに、とても楽しくて幸せで。

オレが来れば、"彼"はいつでも喜んで迎えてくれた。
彼女のような春の日差しみたいに嬉しく微笑んで、オレの手を引いて。

なんてことない話をしていればキレイな花をくれたし、
寝そうになったらこっそり布をかけてくれた。

それが二番目の、愛。
徐々に育んでいった、友情愛。


でもやっぱり幸せとは一瞬。それが、世の常。
彼が大人へなるにつれ、段々と彼は忙しくなっていった。

彼女が消えた影響が今更やって来たのだ。
人々はかつて彼女を消した者達の言語を使い始め、

彼女の面影は消え、それが彼へと影響した。


彼は必死だった。消えないため、必死に仕事をこなした。
出会う度に見えるのは、彼のやつれた顔。

オレが来れば、彼は昔と変わらない笑顔で迎えてくれた。
でも知っていたんだ。

その笑顔に疲れが見えていること、やつれていること、
笑っている目の下に、うっすらと隈が増えていることに。


そうさせたのはオレの出身地の人々。
だからオレはせめてもの償いとして、毎日のように家を訪問した。

彼の代わりに食事を作ったし、彼が疲れていたら
何か出来ることはないかとやれることを全てやった。

それを見る度彼はすまなそうに笑っていた。
隈は増える一方だった。


そしてやがて、人々が元の言語を使い始めた時。
彼はやり切ったかのように消えた。

オレと…弟である少年を残して。
彼女と変わらない、春の日差しのような柔らかい微笑みで、
いつもは引っ張てくれるその手は、後ろに小さく組まれていた。

隈が消え去った顔で、疲れもやつれも見えないキレイな笑顔で逝ったと
いうことだけが、オレの、せめてもの救いだった。


思えば、彼の悲しい顔も、絶望も、見たことがなかったかな。
やっぱり軽くふくれたりしている顔は見たことあるけど……

あぁ、お前も、キミも、なんて強いんだ。

彼女を消したのはオレの出身地で、その人々で、オレだ。
彼にあんな苦労をさせたのはオレの出身地で、その人々で―――オレ。

そんなオレを、土地を、人を怒らず、笑顔で消えた。

それは弟の手前だったから?…いや。

お前はいつまでも、ずっと。
彼女のように強く、優しく、美しいのだろう。

二番目の哀は、彼女の面影を感じたまま迎えた。





初めて出会ったのは、彼がまだ存命だった頃。
彼の後ろでこちらを覗く小さな瞳。

でもその瞳は彼と違い、警戒心に満ち溢れた瞳だった。

それでもオレはあの時みたいに、
とても楽しくて幸せで。


でも、彼は彼女達と違った。

オレが来ても、何も反応しなくて、喋らなかった。手も触れなかった。
それは彼の兄が忙しい原因だった、消滅の危機の影響なのだろうと、
その時のオレはそう考えた。

彼の兄と過ごすだけの記憶。


幸せは一瞬。不幸は長い。それが世の常。
とうとう彼の兄が消えた。

消えた傍で大人気なく泣くオレの後ろを、ずっと見ていた。

元々あまり関わりのなかった彼だ。
ふわふわの髪は彼女似だったけど、それでも喋らなかった。

だから兄が消えて以降、彼と会うことはなくなった。


彼の時代になってから、徐々に彼の出身地は力を増していった。
その理由なんて、考えれば気付けたハズなのに、

全てが巡り巡ってやってきただけ。
そうさせたのはオレの出身地の人々。

償いのつもりで行った行動は全て無意味だったのだろうか。
とうとうオレには罰がやって来た。



「なぁ、その汚いツラをもっと見せろよ」

オレを見下ろしながら彼はそう言った。
血を流し瓦礫に倒れるオレの前で。

「…は、そっ、か。ツケ、回って来たんだなぁ…」

気付いたのは、その時だ。

「――――――ばぁか」
「ウッ!」

ドッと肩を足で踏まれる。肩の切り傷が痛む。

「お前が赦されたことなんて、一度もねぇよ。」
「………」

ふ、と顔を上げる。目の前で見下ろす彼。


「(…ああ、)」

なんて懐かしいのだろう、と思った。


彼女の、彼の悲しい顔も、絶望も、見たことがないのに。
何故か「似ている」と思ってしまったんだ。

お前も、キミも、なんて強かった。
でも…やっぱり血なのかな。

―――強いよ、とても。とても強くて、破壊的だ。

感情をそのままオレにぶつけ、オレに罰を与える。
その感情は留まることを知らず、きっと、永遠にオレへ向かうだろう。

彼女を消したのはオレの出身地で、その人々で、オレ。
彼にあんな苦労をさせたのはオレの出身地で、その人々で、オレ。
お前にそんな力を与えたのはオレの出身地で、その人々で…オレ。

笑顔で、怒られなかった代わりに。
オレを、土地を、人を、ずっと赦さない。

でも「いつか普通に話したい」なんて…
お気楽な願い、そんなのはきっと届かない。


「"あの人"の弱っていく顔を思い出せ、そしてそのまま死ね」

貰った愛も哀も零れていく。

「なぁ、悔しいか?憎いか?いいぜ、怨めよ。オレを攻撃してみろ」
「…はは、そんなこと、しないわよ…だって、めんどくさい、もの…」

グリ、と肩を踏む足に力が籠もったのだろうか、肩に痛みが増す。

「オレはお前を永遠に許さない。そしてお前は赦されない。」
「…イング、リィ」
「お前にやるアイなんてない。」

その言葉に、口元が緩んだ。


お前はアイがどんなモノかわかってないだろ?
だってお前は、お前の兄から、愛を貰っていない。

アイツなりに一生懸命与えたであろう愛は少量だ。
彼女が彼にあげた愛よりも少ない。

「でも…そっ……か」

残りの愛を、愛する時間を奪ったのは…










―――あぁ、オレは。
オレは今日も、彼らから"愛"を貰えない。

求める「逢いたい」なんて願いは、永遠に届かないのだから。

しょぅゆ。


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んん...こういう小説好き.....(
愛かぁ...どうしよ、なんかそういう系書きたくなってきたやべぇやべぇ


お皿
2023/01/26 5:19:21 違反報告 リンク


凄い暗くて黒いけど、こういうの好きです。

そして、毎回のごとく書き方が好きです······_:(´ཀ`」∠):_


くろねこらいふ
2023/01/26 5:22:36 違反報告 リンク


ノレム

わかるから安心せいw


くろねこらいふさん

心で思ったこととかそのまま書いてるからなぁ…('ω')


しょぅゆ。
2023/01/26 5:33:39 違反報告 リンク


「あい」という言葉でここまで広げていってるのが……なんか……こう……すごい(語彙力の低下)

イカノシヲカラ
2023/01/26 6:06:57 違反報告 リンク


そんな君には「ウワガキアイ」というフリゲーをススメるZE☆(^ω^)

しょぅゆ。
2023/01/26 6:31:34 違反報告 リンク


どこが駄文なんだ…!
めっさ好みの小説やん…( ˘ω˘ )
そしてしょぅゆ。のハードセンスマジで好き👍🏻(ゑ


しおん @ だいえっと
2023/01/26 8:34:41 違反報告 リンク


ありがとう…???(; ・`д・´)

しょぅゆ。
2023/01/26 10:43:49 違反報告 リンク


え、天才、、、
こういう小説大好物です( ^ω^ )
てか、しょぅゆ文才やばすきだよ???
どこが駄文なんすか???
しょぅゆの文の構成まじで好きだわ
一生読んでられる


🙄🙄🙄
2023/01/30 19:09:08 違反報告 リンク


え、マジ?そう言ってくれると嬉しいわ…(´・ω・///`)

しょぅゆ。
2023/01/30 22:15:22 違反報告 リンク


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世界が滅ぶ夢を見た
2023/11/21 6:04:59 しょぅゆ。 2 6

うーん中2病感溢れるタイトル(自己評価)。 どうも、しょぅゆ。です! まぁ...


ここに来てもう3年ぐらい経つの早いって
2023/11/18 7:58:44 しょぅゆ。 6 7

奥に人描きたかったのに描けなかった(諦め) どうも、しょぅゆ。です! だ...


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2023/11/06 5:55:17 しょぅゆ。 5 8

ロスがえぐい。 どうも、しょぅゆ。です! 4日に進撃の◯人リアタイ従妹と...



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