小説のおまけ!!

小説
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どうも!!ねこみゃあです!!

小説のおまけと解説です!!

長くなると思うんで読まなくても大丈夫ですよ!!

じゃあ始まるよ!!

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昔から、あいつのことが苦手だった。


みんなとは違うあいつが……


怖かった。


俺とあいつ……拓也は幼馴染だ。


家が隣で、親同士の仲が良かった俺たちは、暇があると一緒に遊ぶ様になり、どんどん仲良くなっていった。


その時から俺は、あいつに少なからず恐怖を感じていた。


あいつは、周りの奴らとは違った。


他の奴らは、俺が少し優しくするだけですぐに俺を信用するのに……


あいつだけは違った。


はたから見れば変わらないかもしれない。


それでも、あいつが笑って細くなった目は……瞼の奥は冷めきっている気がした。


俺のことを憎んでいるような目。


怖かった。


それでも俺は、仲良くなれるはずだと何度も話しかけに行った。


そうして、あいつへの恐怖感は拭えないまま、幾年が立ってしまった……
















中学生になったある日、俺は死んでしまった。


交通事故だった。


不思議なことに、死んだ俺は霊体となり、この世にとどまった。


俺は、拓也の元へと向かった。


何故そうしたかは分からない。


ただ、気付いたら拓也の目の前にいた。


霊体になった俺は、拓也からは見えないようだった。


拓也は遠い何処かを見つめて動かなかった。


ただ、悪かった。俺が間違っていた。と、うわごとのように繰り返していた……


それは、俺に対する謝罪か……?


何故、謝っている……?


拓也は何も悪くないだろ……


俺は、拓也の近くに居続けることにした。













俺が死んでから数日経ったある日、拓也は俺の部屋の整理を手伝っていた。


「なんだこれ……?」


拓也が見つけたのは、俺の日記だった。


冗談じゃない。


そのままダンボールに詰めてくれ。


俺の願いも空しく、拓也は俺の日記を開いた。


少しだけ読み、手に持っている本が日記であることを認識した拓也は、俺の母に頼んでその日記を家に持ち帰った。


日記を読み終わった拓也は、俯きながら小さな声で、


「悠介……俺、決めたよ」


と、呟いた。


何を決めたっていうんだ。


やめてくれ……とてつもなく嫌な予感がするんだ……


拓也。お前の考えは間違っている。


思い止まってくれ……


頼むよ……


「……拓也っ……!!」


俺は引き止めようとして拓也の腕を掴んだ。


否、掴もうとした。


霊になった俺の手は、拓也の体をすり抜けた。


止められない。


拓也は家を出て道路を歩いていく。


向かっている先は、なんとなくわかっている。


ここら一帯で一番高いビル。


きっとあそこの屋上だ。














思った通り、拓也はビルの屋上に立っていた。


あぁ……もう、俺には止められない。


拓也は、一歩前に踏み出し、落ちて行った。


なんで……




「……親友になろうな………」


拓也の声が聞こえた。


この距離で聴こえるはずはないのに……


はっきりと、聴こえた。


空耳ではない。何故か、そう思った。


「拓也……馬鹿野郎……」


こんな結末、許されるわけがない。否、俺が許さない。





その時、俺は呪いにかかった。


時間が巻き戻る呪いだ。


拓也が死ぬと、俺と拓也が出会う直前に巻き戻る……


拓也を助けなければ、抜け出すことはできない。




何度もなんども拓也が死なないように同じ時間を繰り返した。


それでも結末は変わらない。


俺が死ぬと、拓也も死ぬのだ。










今日で、時間が巻き戻ったのは何回になるのだろうか……


1000回……2000回……いや、もっとかもしれない。


今回は、いつもと違った。


拓也の力を借りて、俺に告白してきた子がいた。


一応断ったが、どうなるかわからないな……


それに、今回俺は病気で死んだ……


交通事故ではなかった。


だから、少しは結末に変化があることを期待した。



だが、変化はなかった……


拓也……俺はもう、お前が死ぬ姿を見たくない。


やめてくれ……頼む……


「親友になろうな……」


お前はいつもそう言って死んでいく……


そんなの…………そんなの……


「ズルいんだよ……」


そんなこと言われたら、どうしても助けなきゃって思ってしまうじゃないか。


今回のことを悔やんでも仕方がない。


次に進もう。


次は、あえて距離を置いてみようか……


次こそは、死なないでくれよ……















……俺の親友。

End:繰り返される時間と繰り返される死

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おまけは以上です!!

皆さんもう勘付いてると思いますが、解説入れます!!

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拓也は悠介のことが嫌い。

悠介が交通事故で死ぬ。(話ぶっ飛んだw)

拓也が悠介の苦悩を知る。

拓也は罪悪感にかられ、狂う。

拓也は、来世で悠介と親友になれることを願って飛び降りる。

悠介は拓也が死んだ時に言った言葉を聞き、拓也を助けたかったと願う。

二人の願いが呪いになり、時間を巻き戻す様になる。

振り出しに戻る。

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といった感じです!!

小説で出てきた悠介が病気で死ぬ話は、Happy、Badendとつなげるために作ったものなので、ちょっと変な感じになってしまいましたw

また今度、時間がある時に他のエンドも書きたいと思います。

何か質問等あれば是非是非言ってください!!

ここまで読んでくれてありがとうございました!!

以上、ねこみゃあでした〜!!

^ ^
(・ω・)/~~~

ねこみゃあ


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え?そうだっけ?
深くないのか〜ww
いや、だって全てだよ?駄目だろw


miraimiku3939
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