天使が堕ちるまで 11
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よう天使、おはようさん。
昼間から用事があるから、朝来たぜ。元気してたか?
今日は······、俺について話そうかな。
__俺には、姉がいた。
出来損ないで、でもやっぱり俺の方が出来損ない。
いつも比べられてた。
『お姉ちゃんみたいにー』
とか
『お姉ちゃんの方ができるよー』
とか
『お姉ちゃんができるからおまえもー』
とかね。
俺は、姉が好きだったよ。比べられようと関係ないさ。
好きなものは、好きなんだから。
だから、反対に嫌いなものは、嫌いなんだよ。
天使が嫌いになった。
馬鹿で、いつも夢ばかり見ていて。
俺は、天使が嫌いだ。でも、姉は好きだ。
俺は、俺は__。
俺が嫌いだ。
ははっ、気づいたか?
気づいたよな!
お前のせいだぞ、お前のせいだ。
それじゃ。
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